2015/12/21 桜井耕造
OTRSの高可用性について
2015/12/21 桜井耕造
OTRSの高可用性について
<OTRSの高可用性について>
暫く忙しく掲載できておりませんでした。これからもOTRSを中心に機能紹介したいと思います。
OTRSの高可用性を実現させる構成として、DRBD+Heartbeatで実現するHA構成があります。実はOTRSには、2台のOTRSをアクティブ、アクティブに処理を負荷分散する機能があります。OTRSを様々な業務に利用していくうちに、検索のレスポンスが遅くなったり、システムの負荷が気になってくることがあるかと思います。そのような状態になったとき、OTRSには検索系の処理をもう一方のサーバで処理をさせてパフォーマンス改善をすることが出来ます。検索のレスポンスが気になったときやバックアップをスレーブで実施させたいなどの高可用性を実現したいユーザーににお勧めの機能です。
<マスター・スレーブ構成図>
この構成は、ユーザーはマスターサーバにアクセスして、OTRS内部で処理内容により処理を振り分ける動きをします。DB更新のある処理をマスターサーバで、参照や検索をスレーブサーバで処理をさせて、処理をするサーバを負荷分散させるのです。OTRSの設定は比較的簡単に出来るのですが、スレーブサーバがダウンしたとき、検索が全く出来なくなるとか、マスターサーバがダウンしたとき、OTRSが全部利用できなくなるとかの不都合があるので、このMirrorDBの機能を利用するときは、ちょっとした作り込みをすることで、高可用性を実現させる必要が出てきます。