このラボノートについて
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2024/10/22 桜井耕造
OTOBOで、タスク起動や管理用ジョブの実行がJSTの時刻で実行しないというバグがあります。現象として、UTC時刻で実行してしまいます。当社保守サポートにてJSTで動作するためのパッケージを提供しています。「いつくしま標準パッケージ」のCronJSTFixという名称で提供していますので、ご契約のお客様で必要なときは、ご連絡下さい。弊社のWebマニュアルからでもダウンロード可能です。
2024/10/15 平見知久
DownloadAllAttachmentsはOTOBOの開発元であるRother OSS, Incから提供されている公式のアドオンで、チケットの複数の添付ファイルをまとめてダウンロードする機能が追加となります。
アドオンを導入すると、チケットのその他メニューに”Download ticket attachments”という項目が追加されます。選択すると添付ファイルが全部入ったzipファイルがダウンロードできるようになります。
機能としてはシンプルなものですが、日頃添付ファイルのやり取りが多いチケットを扱っている場合ですと便利かもしれません。
2024/10/08 平見知久
担当者によって対応する顧客ユーザーが決まっている場合など、要件によっては担当者によって顧客ユーザーを見せる見せないを制御したい場合があるかもしれません。OTOBOの公式追加アドオンであるCustomerMultitenancyを利用すると、担当者の権限によって顧客ユーザーの見える範囲を制御することができるようになります。
CustomerMultitenancyでは、顧客ユーザー毎にOTOBOのグループを1つ指定することができるようになります。担当者がそのグループに所属している場合、その顧客が表示されるようになります。
例として以下のような構成を考えます。顧客4名は2名ずつ、goldとvipというグループに所属しています。一方担当者3名は agent01はgoldグループに、agent02はvipグループに、agent03はgoldとvip両方のグループに所属しているものとします。
この場合、agent01からはcust01, cust02の2名が、agent02からは cust03,cust04の2名が見えるようになります。agent03は4名が見えることになります。実際の画面で確認してみます。
agent01でチケット作成画面を開き、顧客を検索すると以下のように表示されます。
次にagent02で同様の操作をすると以下のようになります。cust03, cust04のみが表示されていますね。
最後にagent03の場合です。agent03はgold, vip両方のグループに所属しているため、4名が選択可能となっています。
顧客ユーザーの参照権限の制御についてはご要望いただくケースも過去に複数回ある人気(?)ジャンルだったりします。権限のメンテナンスをどうするか等、考慮は必要となりますが、うまく使うと楽に要件を満たすことができます。そういった要件をお持ちの場合には検討してみてもいいのではないでしょうか。