2016/08/22 平見知久
OTRS5でエージェントとグループの紐付けをコマンドラインで行う
OTRSでは各種操作権限はグループに紐付いており、エージェント(担当者)とグループの紐付けを行うことでエージェントに間接的に権限を付与します。
これは管理者権限も同様ですし、キューにアクセスできるかどうかも権限の一部ですので、どのエージェントがどのキューにアクセスできるかもグループとの紐付けで行います。
実運用の場合にはエージェントに対して複数のグループを紐付ける場合がほとんどですので、これをもっと簡単に管理するためにロールという概念が実装されていますが、これについてはまた別途ご紹介したいと思います。
通常エージェントとグループの紐付けは管理画面の「担当者-グループ」画面で行いますが、「間違って管理者権限消してしまった」「バッチでまとめて付与したい」等の理由で画面からでなく、コマンドラインから行いたい場合が時々あります。
OTRSでは色々な管理操作がコマンドラインからも実行できるようになっています。
例えばエージェントhiramiにadmin権限(管理者権限)を付与したい場合、OTRSのサーバにログインして以下のような操作を行います。
# su - otrs $ cd /opt/otrs/bin $ ./otrs.Console.pl Admin::Group::UserLink --user-name hirami --group-name admin --permission rw
コマンドはUNIXユーザのotrsで実行する必要があることに注意してください。
数が多いので全てはご紹介できないのですが、エージェントの追加やパスワードの初期化、チケットの(物理)削除等、管理上欲しい機能が集約されていますので実際に運用する際には一度眺めておくと良いかもしれません。
ちなみにですが、これらの管理コマンドはOTRS4では機能毎に個別のコマンドだったのですが、OTRS5からはotrs.Console.plのサブコマンドとしてまとめられています。できることについてはほぼ同じなのですがかなり感じが違いますのでご注意ください。