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ラボノート

2024/07/02 桜井耕造
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OTOBO 11.0のリリース、新機能紹介

 2024年5月28日にOTOBO 11.0.2(正式版)がリリースされました。これまでは、ElasticSearchの採用で検索性能を向上させる、顧客Webインターフェースの一新などの機能拡張はありましたが、基本的に全身のオープンソースであるOTRSを継承して、同様に利用できるようにした印象がありました。しかし、今回のOTOBO 11.0は、サービス管理の柔軟性を大幅改善したり、利用しやすいように随分ユーザー視点で改良したと思います。これまでのCMDBの機能は、構成情報のデータがリレーショナル・データベースとして格納されていなかったり、機能拡張や性能など問題がたくさんありました。これを一新し、CMDB 11.0を追加リリースし、資産管理プロセスとサービス管理プロセスとの緊密な結合を可能となって、進化したOTOBOを体験できる製品に仕上がったといえます。(注意:CMDBについては、2024年7月2日時点でベータ版であるため、本番環境でのご利用は暫くお待ち頂くことを推奨します。)

 ここでは、ざっくり改修された機能を箇条書きで紹介し、次回以降で詳細を紹介していこうと思います。

OTOBOの製品ホームページ(英文): https://otobo.io/en/

OTOBOのマニュアル: こちら

OTOBOとは: チケット管理、ITSMによる運用管理ができるオープンソース・ソフトウェアです。

■ダイナミック・フィールドの新機能

①スクリプト フィールドを介して、OTOBO 11.0では論理演算子を使用して条件を評価したり、
 計算を実行できます。例えば、注文が予算ガイドラインに準拠していることを確認したり、
 製品の保証ステータスを決定したりできます。結果はチケットに表示したり、
 フォローアップ プロセスをトリガーしたり、フィールドの表示に影響を与えたりすることができます。

②DynamicFieldSet は複雑な数式の構成を高速化します。複数のダイナミック・フィールドを
 1つのセットに組み合わせて、同じコンステレーション内のさまざまな場所に固定要素として挿入できます。
  (例えば、姓、名、住所の組み合わせ)

③MultiValueは、数量と価格を含む複数のアイテムをキャプチャするなど、実行時に + | – を使用して
フィールドまたはセットを動的に追加または削除する機能を強化されました。

④参照により、担当者、顧客ユーザー、チケット、CI、CIバージョンなどのOTOBOオブジェクトに
 ダイナミック・フィールドを介して直接アクセスできるようになり、顧客管理とCMDBの間、及び
 その逆のシームレスなナビゲーションが可能になりました。

⑤レンズ フィールドと組み合わせて、参照されたCI内の属性にアクセスすることもできます。例えば、
 調達プロセスからCMDBのチケットにリンクされたコンピューターのハードドライブを直接更新できます。

⑥新しいダイナミック・フィールド「一般カタログ」を使用すると、さまざまな形式でのリストの一元管理と
 並列展開が可能になります。リッチ テキスト フィールドでは説明テキストの書式設定が可能で、
 「添付ファイル」ダイナミック・フィールドでは添付ファイルを追加できます。

⑦チケットマスクを構成するためのフィルター関数、名前空間、および YAMLエディターにより、
 管理が簡素化され、柔軟性が向上します。

■チケットマスクの新機能

①OTOBO 11.0のダイナミック・フィールドは、様々な順序と個別のラベルのみを表示できるように
 なり、マスク機能が拡張されました。

②複数列機能の追加: ダイナミック・フィールドは、任意の数の列を持つグリッドに配置できます。

③複数値: ダイナミック・フィールドとセットは、実行時に + | – を使用して動的に追加または
 削除できます。

④読み取り専用:  選択したマスクのフィールドを定義済みの値で表示します。例えば、以前の
 プロセス ステップの情報を参照として提供し、それ以上の変更は許可しません。

⑤機能追加されたチケットマスクは、プロセス・チケットでも使用できます。

■データベース内の言語翻訳

 OTOBO 10.1までは、データベースに格納されている文言に対して、日本語で表示したい場合、直接日本語に修正していました。例えば、多言語で利用している場合は、日本語に直してしまうと、英語圏の方が日本語が分からずという状態になり、不都合がありました。このように多言語でグローバルに利用できるようにデータベースに登録されているデータを利用環境言語に翻訳している機能が追加されました。

①管理インターフェイスを通じて直接修正できます。

②検索により、システム内の未翻訳の要素を具体的に検索できます。

③インポート/エクスポート: 用語はインターフェイスで直接翻訳するか、
 Excel リストにエクスポートして翻訳してから再度インポートすることができます。

■機能強化

①内部向け記事の編集
 チケットを整理し、改訂も安全に: OTOBO 11.0では、社内記事を遡及的に編集および削除できます。
 つまり、チケットは透明性を保ち、常に最新の状態になります。
 個々の編集手順は、チケットのバージョンに保存されます。

②CKEditor 5
 OTOBO 11.0からCKEditor 5を採用されました。

③クイック タイム ボタン
 実用的: 個別に設定可能なクイック タイム ボタンを使用して、チケットの
 待ち時間を事前設定された期間 (例: 1 週間) で延長または短縮します。

④顧客情報タイル
 多用途: 顧客情報タイル – 管理インターフェイスを介してカスタマイズおよび
 入力できる、顧客エリア用のリッチ テキスト タイルです。さまざまなエリアからの
 並行メモを維持および表示できるほか、特に緊急のメッセージについては、
 顧客エリア全体に表示されるニュース ティッカーを追加できます。

⑤プロセスでの承認ボタンとダイナミック・フィールド表示
 直感的なワークフロー:  プロセスでの承認/拒否ボタンと、ポップアップを経由せずに
 プロセス ステップを直接確認します。さらに: 実行時にフィールドを動的に表示または
 非表示にする非表示/表示機能が、プロセスでも利用できるようになりました。

⑥チケットを「既読 | 未読」としてマーク
 概要の維持: チケットとチケット内の記事を手動で既読/未読としてマークします。

⑦時間追跡の一時停止
 効率の向上: 特定のアクションでは、必須の時間追跡を一時停止できます。つまり、
 時間単位を追跡するために空のメモを作成する必要がなくなります。

⑧「次のステータス」設定
 常に一歩先へ: テンプレートで次のチケット ステータスを直接定義できるようになりました。

⑨セルフサービス ポータルでのチケット情報の表示
 サービス ポータル: SysConfig を介してチケット情報を常に表示できます。
 顧客エリアで CMDB 情報を表示するための準備 (CMDB 11.0以降)。

⑩無効な要素の非表示
 管理者インターフェイスでの概要: 無効な要素はデフォルトで非表示になりました。
 チェックボックスを使用して設定を個別に調整できます。

⑪制限付き管理権限の委任
 LightAdmin 機能: 管理領域の特定の要素を他のユーザー グループが選択的にアクセスできるようにします。例えば、各自の挨拶文、署名、テンプレートを部門別に管理できるようにします。

⑪Webサービス用のKerberos
 Web 用の Kerberos 認証 (Web 2019) が利用可能になりました。

⑫構成管理データベース (CMDB) の改良
 CMDBを改良されました。

⑬レポート作成
 統計を記事レベルで定義できるようになりました。

⑭FAQ記事の表作成
 これまでのOTOBO 10.1まではFAQ記事に表の作成するためには、HTMLで書く必要がありましたが、表の作成を簡単にできるようになりました。

 

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