2021/12/27 桜井耕造
ノンプログラミングでフィールドを追加
Zunuyはチケットのカラムをノンプログラミングで作成できるダイナミックフィールドという機能があります。。初期構築、運用中にあらゆるカラムをGUIで追加、変更が簡単に出来て、お客様のビジネスの変化に迅速に対応することが可能です。この機能のおかげで、IT運用の開発コストを削減に繋がります。
■ダイナミックフィールドで追加できるフィールド
ダイナミックフィールドは、OTRS 3.1から追加された機能です。少しずつ機能追加されており、Zunuyでは、以下のフィールドをプログラミングせずに追加することが出来ます。
・チケットのフィールド
・チケットの記事のフィールド
・顧客(企業グループ)のフィールド
・顧客ユーザーのフィールド
・FAQ記事のフィールド
■ダイナミックフィールドの型
ダイナミックフィールドは、次の型があります。それぞれ型ごとに細かい設定も出来て、入力制限やデフォルト値を設定出来たりします。
フィールドの型 | 説明 |
チェックボックス | 事前に登録したマスターの選択肢をチェックすることで選択する。 |
日付 | 年月日形式でカレンダーから選択する。 |
日時 | 年月日時分形式でカレンダーから選択する。 |
ドロップダウン | 事前に登録したマスターの選択肢をドロップダウン形式で選択する。 |
複数選択 | 事前に登録したマスターの選択肢をドロップダウン形式で複数選択する。 |
本文 | 自由記入形式で1行のみ入力する。 |
テキストエリア | 自由記入形式で複数行入力する。 |
Webサービス(複数選択) | 外部Webサービスに問合せをして、その結果を選択する。 |
Webサービス(テキスト) | 外部Webサービスに問合せをして、その結果を代入する。 |
(1)ダイナミックフィールドを作成
①上記のように様々なフィールドの型を作ることが出来ますが、ここではドロップダウン形式のフィールドの作成方法を紹介します。「管理」→「ダイナミックフィールド」をクリックして、左側の操作欄で「チケット」→「ドロップダウン」を選択します。
②以下の項目を入力して、「保存」を押下します。
設定項目 | 説明 |
名前 | フィールドの識別キー |
ラベル | フィールドの表示名 |
領域の順序 | フィールドの表示順序 |
鍵 | 選択肢の識別キーとなる値 |
値 | 選択肢の表示名 |
デフォルト値 | デフォルトで選択する表示名 |
空の値の追加 | 未入力を許可するかを選択 |
ツリー表示 | 値のツリー形式で表示するかを選択 |
翻訳可能な値 | 翻訳ファイルで翻訳するかを選択 |
リンクを表示 | HTTPリンクを付けたいかを選択 |
プレビューリンク | チケットズーム画面でリンク箇所にカーソルを合わせたときにプレビュー用リンクです。「リンク表示」で設定されているときが前提です。 |
(2)ダイナミックフィールドの画面設定
ダイナミックフィールドを作成しただけでは、画面に表示されません。Zunuyのチケット管理のどの画面にフィールドを追加するのかを設定する必要があります。
①「管理」→「Dynamic fileds ⇔ Screens」をクリックして、追加したダイナミックフィールド名を押下します。ここでは、「ticket01」です。
②以下のように対象の画面名をドラッグ&ドロップして、「保存して終了」を押下します。ここでは、新規メールチケットの作成、新規電話チケットの作成、PDF出力、検索画面、チケットズーム画面の5つ追加します。
③以上で設定完了です。新規電話チケットの作成の画面が以下のようにフィールドが追加されました。
これまでZunuyについて以下の解説をしてきました。
第1弾: Znuny 6.2.1インストール手順 →こちら
第2弾: Znunyの様々なWebインターフェース →こちら
第3弾: Znunyの顧客ユーザーのユーザー管理 →こちら
第4弾: Znunyの開発ロードマップ →こちら
第5弾: Znunyのアドオンのインストール →こちら
第6弾: 高機能なZnunyのメール送受信機能 →こちら
第7弾: チケット管理のメール送受信の設定 →こちら
第8弾: チケット管理のキューの設定 →こちら
第9弾: ノンプログラミングでフィールドを追加 →こちら
第10弾: テンプレートの作成 →こちら
第11弾: メール通知の設定 →こちら
第12弾: ドロップダウン形式のフィールドを抽出表示 →こちら